【急増中!】インフルエンザと、インフルエンザワクチンについて
インフルエンザが大流行しています!
インフルエンザの流行により令和7年11月19日に、千葉県は「インフルエンザ警報」を発令しました。
2025年第46週(11月10日から11月16日まで)の定点当たり患者報告数は53.47と報告されています。
これは、1医療機関あたりの感染報告数であり、国の定める警報基準(30)を大きく上回っており、感染が拡大していることがわかります。
また、昨年のインフルエンザ警報は12月中旬に発令されており、今年は1ヶ月以上早い警報の発令となっています。
インフルエンザとは?
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することで発症する急性感染症です。
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型などいくつか種類があり、主な感染はA型とB型があります。
現在流行しているA型の中にも2種類の型が存在するため、1度A型に感染しても別の型に感染する可能性は十分にあります。
主な症状としては、38度以上の高熱と風邪症状(鼻水・咳・のどの痛みなど)、頭痛や倦怠感、関節痛・筋肉痛などがあります。
また、頻度は少ないですが、吐き気や腹痛・下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
基本的には、これらの症状で改善していくことも多いですが、時に「肺炎」や「急性脳症」、「心筋炎」などを引き起こすことも稀にあります。子ども(特に5歳未満)は急性脳症などのリスクが高いため、ワクチンで重症化予防をすることがとても大切です。
※急性脳症(インフルエンザ脳症)とは?
インフルエンザ脳症とは、インフルエンザウイルスによる感染が引き金となり、脳に炎症が起きることで痙攣や意識障害が起きる重篤な合併症です。
1万人に1人と、頻度は低いものの、日本でも毎年100〜200人程度の報告が出ており、そのうち1〜2割は亡くなり、3〜4割には後遺症が残ります。
インフルエンザワクチンについて
インフルエンザワクチンは現在注射でのワクチン(不活化ワクチン)と、点鼻でのワクチン(弱毒生ワクチン)の2種類があります。
ワクチン接種にはインフルエンザに対する”発症予防効果”と”重症化予防効果”が確認されています。
①注射で接種する「インフルエンザHAワクチン」
インフルエンザウイルスを殺菌(不活化)した注射タイプのワクチンです。
ウイルスそのものは生ていないため、感染のリスクはありませんが、抗体しっかりとをつけるために低年齢(13歳未満)のお子さんには2回の接種が推奨されています。
抗体の持続期間としては、半年程度と言われています。
不活化ワクチンは他のワクチンとの接種間隔が不要です。
対象年齢:生後6ヶ月以上
②点鼻で接種する「フルミスト」
昨年から日本でも導入開始となった経鼻投与型のワクチン「フルミスト」についてご紹介します!鼻腔内に噴霧するインフルエンザワクチンです!昨年に引き続き今年も当院ではご用意しております。
特徴として
・接種対象者は2歳〜18歳まで
・接種回数は1回で終了
・鼻へ直接噴霧するため、針を刺す必要がありません
(左右それぞれの鼻に噴霧します)
・ワクチン接種後の副反応として、発熱、風邪症状(鼻水・咳・のどの痛みなど)が出現する場合があります。
フルミストを接種してから、およそ2週間後より抗体ができ、効果は約1年ぐらいといわれています。そのため、季節外れのインフルエンザにも有効とされています!
〜接種する上での注意点〜
フルミストを接種してから抗体ができるまでの約2週間よりも前に、インフルエンザにかかってしまった場合、抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服してしまうと、フルミストの効果が低下してしまう場合があります。そのため、インフルエンザにかかった場合には、抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を内服するかは医師と相談しましょう。
フルミスト接種直後より積極的に鼻をすする必要はありません。また、鼻をかんでも問題ないとされています。
〜その他のワクチンとの接種間隔〜
フルミストは、“経鼻弱毒生インフルエンザワクチン”であり、生ワクチンではありますが、
抗体を作る仕組みが鼻粘膜からの作用となります。そのため、他のワクチンとの同時接種は可能であり、間隔をあけずに他のワクチンを接種することができます。
今年は市川市より助成金がでました!
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ワクチン名 |
上限金額 |
回数 |
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インフルエンザHAワクチン(皮下注射) |
1500円 |
2回まで |
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経鼻弱毒生インフルエンザワクチン (フルミスト点鼻液) |
3000円 |
1回まで |
※詳しくは市川市のHPをご覧ください
また、予約方法や金額+助成金について詳しくは当院の9月21日のブログをご参照ください。
まとめ
インフルエンザは毎年流行する感染症です。今年は例年よりも早くインフルエンザの流行が始まっており、すでに千葉県でも流行シーズンに突入しています。手洗いうがい、マスクの着用などの日常的な感染対策に加えて、インフルエンザの発症予防や重症化予防のためにも、インフルエンザワクチンの接種が大切です。
従来の注射型ワクチンに加え、昨年から日本でも導入された経鼻型の「フルミスト」は、注射が苦手なお子さまにもおすすめです。ご家族でそれぞれのワクチンの特徴を踏まえた上で、接種をご検討いただければと思います。
当院には、小児科専門医のほかに、小児科に精通した看護師も在籍しています。
ご不明な点があれば、いつでも当院スタッフまでお気軽にご相談ください。
