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アブリスボが公費接種(定期接種)の対象となりました

[2026.05.06]

妊婦さんと赤ちゃんをRSウイルスから守るための新しい予防手段として、母子免疫を利用したワクチン「アブリスボ」が注目されています。特に生後まもない時期の重症化を防ぐための有効な選択肢となります。

妊婦さんと赤ちゃんを守るRSウイルスワクチン「アブリスボ」とは

RSウイルスは、特に生後まもない赤ちゃんにとって重症化しやすい感染症のひとつです。咳や発熱だけでなく、呼吸困難を引き起こし、入院や酸素投与が必要になることもあります。

「アブリスボ」の最大の特徴は、妊娠中に接種することで赤ちゃんに免疫を授ける点にあります。妊婦さんが接種すると、体内で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんへと移行します。これにより、生まれた直後から抗体を持った状態になり、RSウイルスの発症予防だけでなく、万が一感染した場合でも重症化を抑える効果が期待されています。

赤ちゃんは生後すぐには十分な免疫を持っていません。そのため、お母さんから抗体を受け取る受動免疫は非常に重要です。特にRSウイルスは生後6ヶ月未満で重症化しやすいため、この時期をワクチンで守ることが大きな安心につながります。

アブリスボ接種の概要

接種対象期間 妊娠24週から36週の間
接種方法 1回(0.5ml)の筋肉注射
国内外の状況 アメリカやEUで承認済み。日本でも2024年から開始され、関連学会でも推奨されています。

RSウイルス感染症の症状と重症化のリスク

RSウイルス感染症は、主に乳幼児に多くみられる呼吸器の感染症で、毎年流行を繰り返す身近なウイルスです。風邪のような症状から始まりますが、症状が進行すると気管支や肺に炎症が広がることがあります。

特に注意が必要なのは、感染が下気道に及んだ場合です。咳が強くなり、喘鳴(ゼーゼーする呼吸音)や呼吸困難が現れ、細気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。初めて感染した際に重症化しやすいのが特徴で、約3割の子どもに下気道症状がみられるといわれています。

RSウイルスの流行と入院の現状

RSウイルスは非常に感染力が強く、生後1歳までに半数以上、2歳までにはほぼすべての子どもが一度は感染するといわれています。

2歳未満の年間感染者数 約12万〜14万人
年間の入院者数 約3万人
乳幼児の肺炎・細気管支炎 肺炎の約50%、細気管支炎の50〜90%がRSウイルスに起因

特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんや、早産で生まれたお子さん、先天性の疾患を持つお子さんは、免疫機能が発達途上のため重症化のリスクが高いとされています。

アブリスボの接種を検討するメリット

これまで日本でのRSウイルス予防は、重症化リスクの高い一部のお子さんに限定された予防薬のみでした。そのため、多くのご家庭では手洗いや人混みを避けるといった対策しか取れないのが現状でした。

しかし、RSウイルスは感染力が非常に強く、完全に防ぐことは困難です。アブリスボの登場により、特別な持病のない赤ちゃんに対しても、生まれて間もない時期の感染を防ぐ新しい選択肢が広がりました。

RSウイルスは、元気に生まれた赤ちゃんでも重症化することがあります。だからこそ、「かかる前に守る」という考え方が大切です。出産を控えたご家族にとって、アブリスボは大きな安心材料のひとつとなるでしょう。

公費負担による接種について

これまで全額自己負担(約3万円)だったアブリスボですが、2026年4月1日から公費での接種が可能となります。

公費対象者 妊娠28週〜36週6日の妊婦さん
市川市での対応 予診票が配布される予定です

当院での予約・接種の流れ

当院にてアブリスボの接種が可能です。接種を希望される方は、以下のステップに沿って手続きをお願いいたします。

  1. 事前予約
    当院へお電話、または窓口にて事前のご予約をお願いいたします。
  2. WEB問診の記入
    ご予約が完了しましたら、事前にWEB問診へのご入力をお願いいたします。
  3. 予約の確定
    問診内容を確認後、当院よりお電話を差し上げます。このお電話をもって予約確定となります。
  4. ワクチンの手配と接種
    本ワクチンはお取り寄せとなります。お電話での確定から接種まで約1週間ほどお時間をいただく場合がございます。

詳細については、下記の公式サイトもご参照ください。

アブリスボ.jp|ファイザー

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