目薬が苦手なお子様に朗報です!
こんにちは!
アクアキッズクリニック市川院です!
アレルギーへの目薬で新しいものが登場しましたので、アレルギーのお話も含めてご紹介したいと思います!
アレジオン眼瞼クリーム
世界で初めての1日1回上下眼瞼(眼周囲)へ塗布するクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤です。
1日1回、投与部位となる上下の眼瞼に指で直接触れながら塗布することで、
目の周りの皮膚から薬が浸透し、点眼薬使用時と同様に、アレルギー性結膜炎に対する治療効果を発揮するものです。
点眼が苦手なお子様や、コンタクトレンズを使用されている方も使用しやすいお薬です。
💠アレルギー性結膜炎とは
充血、目やに、なみだ目といった結膜炎の症状に加え、目がかゆくなるのが特徴で、思わず目をゴシゴシこすってしまうほどのかゆみです。
アレルギー性結膜炎を引き起こすアレルゲンで多いのは、空中を漂って目のなかに飛び込んでくるタイプの吸入性アレルゲンです。
スギ、カモガヤ、ブタクサといった樹木や草花の花粉、ダニ、ハウスダスト(家のなかのほこりのことで、ダニやカビ、動物のフケや蚊などがまざったもの)が、代表的です。
花粉は季節限定のアレルゲンで、地域によって多少花粉の飛ぶ時期にちがいがあります。
東京では、スギ(2~4月)、ヒノキ(5~6 月)、カモガヤやブタクサ(8~9月)などが代表です。
北海道にスギはありませんが、そのかわりシラカバが春の花粉症のアレルゲンになります。
ダニやハウスダストに関しては1年中症状が出る方もいます。
💠使用方法
①手を石鹸と流水でよく洗います。
②チューブを軽く押しながら横に引き、適量のクリームを指先に出します。
→※適量とは、片目あたり約30mg、目安として約1.3cm。
大人の人差し指の先端から第一関節までの長さの半分程度です。
オレンジのキャップの長さが、約1.3cmなので、目安にするといいかもしれませんね。
③軽く目を閉じ、指先に出したクリームを上下のまぶたに半量ずつのせ、目の周りに広げ、透明になるまで指で優しくなじませてください。
※適量の塗布であると、塗布したあとのベタつきはないとされています。
⭐️治療期間中は、症状のあるなしに関わらず、1日1回毎日同じタイミングで使用しましょう。
※使い忘れた場合は、気がついたときにすぐに1回分を塗ってください。ただし、次に使用する時間が近い場合は塗らず、次の通常の時間に1回分を塗ってください。2回分を一緒に塗らないように注意しましょう。
⭐️1日数回使用点眼薬と違い外出先への薬の使用、持ち運びが不要になります!
寝る前やお風呂上がりなど、毎日塗るタイミングを決めておくことで塗り忘れを防止しましょう。
入浴後や就寝前に塗布すると、洗顔や化粧の影響を回避できます。(夜に塗って朝顔を洗って良いとされています。)
💠アレジオン眼瞼クリームの働き
1日1回目の周りに塗ることで、お薬の成分が目のまぶたから吸収され、目の中(結膜)まで浸透し、目のかゆみなどの症状を抑えます。
💠お薬を使用するにあたって注意すること
- このお薬は、目のまわりに塗ることで成分が目の中まで浸透し、効果を発揮するので、お薬を目の中に入れて使用しないでください。また、目に入った場合は、すぐに水で洗い流してください。
- お薬を塗った後(約2時間)は、入浴・洗顔をしないでください。
- ほかの点眼液や眼軟膏などを併用する場合には、このお薬を最後に使用することが望ましいです。化粧水や乳液も同様で、スキンケアが終わった後に、このお薬を使用してください。
- 開封後は、1ヵ月を目安にご使用ください。(1本、約1ヶ月で使いきるお薬となっております)
- このお薬を使用中に、まぶたがかゆくなったり赤くなったりなど異常がみられた場合は、使用を中止して医師または薬剤師にご相談ください。
- アレジオン眼瞼クリームは塗り薬ですが、あくまでも目薬の代わりで、効果を発揮する場所は「アレルギー性結膜炎」です。まぶたや目の周りの腫れである「眼瞼炎」を治療する薬は別にあります。(ステロイドを含むお薬や、抗ヒスタミンの飲み薬など)
花粉になると目や鼻の症状だけでなく、肌にも花粉という微粒子が多くついて荒れやすくなります。さらに、目をかいたりこすったりすると余計荒れがひどくなります。
このような場合は予防として目のまわりにプロペトなどの保湿剤を塗ってカバーしておくと、花粉がつきにくくなるとされています。
目の周りに炎症がある場合は、使用を継続するか医師にご相談ください。
- 眼瞼クリームを使用していて、日中目が痒くなった場合も医師にご相談ください。アレルギー点眼薬の併用は推奨されていないので、点眼タイプの洗眼薬などの使用を検討いたします。
💠さいごに
かゆみには、その時々の感じ方によって強くなったり弱くなったりなくなったりと波があります。アレルギー性結膜炎はその日だけがかゆいというわけではなく、持続的な炎症によってかゆみが発生しやすい状態が続きます。
単発的なかゆみの抑制という対症療法では根本的な治療にはなりません。『かゆみがあるときだけ治療する』のではなく、『症状がないときでも治療を中断せずに薬を使用し続ける』ことが大切となっていきます。かゆみが生じないように、先回りをしてお薬を使用していきましょう。