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こどもの肌を守ろう!!!

[2025.02.07]

なぜスキンケアって大事なの?

💠肌トラブルを防ぐ目的

乳幼児は特に、バリア機能であり、水分をキープする角層が大人より薄いです。
そして汗もかきやすいため、細菌・ホコリ・花粉・化学繊維などから肌を守るバリア機能も十分に発揮することができず、刺激に弱く、乾燥しやすい状態となっています。
四季を通して子どもの肌の水分量は少なく、乳幼児は湿度の高い夏でも大人の半分程度しかないと言われています。

💠アレルギー予防の目的

乾燥した状態の肌は、細胞と細胞の間に隙間が多いということなので、花粉や食べ物、ダニなどが侵入しやすくなり、これらの物質をアレルゲンとして認識してしまうことがあります。
これを『経皮感作』といいます。
アレルギーの症状は連鎖しやすいので、肌のバリア機能を維持することがアレルギーの予防に大切だということが近年の研究でわかってきました。

 

引用)アトピー性皮膚炎の原因は?症状の改善効果が期待できる成分はLPS

 

スキンケアの方法

💠まずは綺麗に洗って皮膚を清潔にしましょう。

お風呂やシャワーの温度は、熱すぎない38〜40℃に設定。

(お湯が熱いと、かゆみを生じやすくなります)

POINT

1.たっぷりの泡で

2.素手で、手のひら全体で洗う

3.シワを伸ばして洗う

→耳の後ろ、脇、肘、手首、鼠径部、膝、足の指はシワがよりやすく、汚れも溜まりやすいのでよく洗いましょう。

・泡は十分に洗い流します。(生え際、耳、わきの下など、泡が残りやすい部分もしっかり洗い流しましょう)

・体、顔をタオルで拭くときは、皮膚の摩擦を減らすためゴシゴシ拭くのではなく、推し拭きをします。

 

💠保湿剤の塗り方(ステロイドを含むお薬の塗り方も一緒です)
POINT

入浴後5分以内に行いましょう!

・軟膏やクリーム(チューブ)の場合

大人の人差し指の先から第1関節に薬をのせた量(約0.5g=1FTUと呼びます)を大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます(体表面積の約2%)。

・クリーム(瓶)の場合

大人の人差し指の先から第1関節の半分まで薬をのせた量が1FTU(約0.5g)に相当し、大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます。

・ローションタイプの場合

1円玉大が1FTU(約0.5g)に相当し、大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます。

⚠️皮膚に擦り込まないように注意しましょう。優しく手のひらで塗り広げます。擦り込んでしまうと、保湿が十分行き渡らない可能性があります。

関節やシワの部分はのばして、皮膚のシワに沿って塗り広げます。

ティッシュが貼り付くか皮膚に光沢が出るくらいが、ちょうどいい量の目安です。

 

頭にローションタイプの保湿剤を塗るときは、分け目を作って直接地肌にローションを乗せ、指の腹で馴染ませていきます。

引用)皮膚用薬(塗り薬)ってどのくらいの量を塗るのがいいの?|ひふ研

 

保湿剤について

保湿剤にはさまざまな種類があります。(化粧水タイプ、乳液タイプ、クリームタイプ、軟膏タイプなど)
使い心地がよいもの、お子様の肌にあったものをご選択ください。
保湿剤の必要量には個人差があり、また、季節によって種類を使い分けるのもおすすめです。
親御様が積極的にスキンケアを行う乳幼児期は親御様の使用しやすいものを、お子様が自分で保湿を行う時期はポンプタイプのものに切り替えるなど、成長にともなって保湿剤を見直していくのもいいかもしれませんね。

日々のスキンケアで気をつけたいこと
💠朝起きたら、汚れたら、顔を綺麗にしましょう

朝起きて、よだれや汗など寝ている間に顔についた汚れは、水で濡らしたタオルで綺麗におし拭きをしたり、顔を洗ったりして清潔にし、その後は保湿をします。
朝塗った保湿剤が日中の刺激から肌を守ります。また、汚れが肌についたままだと刺激となってしまうので、肌は綺麗な状態を保ちましょう。

💠乳幼児は食事の前にも保湿をしましょう

お口の周りが荒れやすいお子様は授乳や食事の前に保護の目的で口周りにワセリンを塗ってあげると良いでしょう。
また、おむつ替えでおしりを綺麗にしたあとも保湿をしておくと、おむつかぶれ予防にもなります。
よだれが出る子も、お顔を綺麗にしてあげたあとにワセリンをぬると、よだれを弾いてくれるので肌トラブル予防に効果的です。

💠つめ・髪の毛に気をつけましょう

気づかないうちに自分の爪で顔や体を引っ掻いてしまうことがあります。また、髪の毛が顔や首を刺激してしまうことも。

💠服装、素材に注意しましょう

子供は大人よりも汗っかきです。「大人よりも1枚少なく」が着せ方の目安といわれています。
着せすぎて汗をかくとそれが肌トラブルの原因になることもあるので注意しましょう。
また、チクチク&ゴワゴワ素材の下着(直接肌にあたる部分)は肌への刺激になってしまうので避けましょう。

 

最後に

スキンケアは生まれた直後から始めます。特に肌が乾燥しやすい幼児期までは保湿ケアが大切になります。
肌の状態は個人差があり、3歳までに肌トラブルと繰り返すと、大人になってからもカサカサ、かゆみを起こしやすい肌になってしまう可能性があります。
また、3歳をすぎてからも、お外遊びや汗で肌への刺激は増えてきます。ここでは特に『洗う』ことが重要になってきます。
汗をかくたびに洗うことのできる年齢ではないので帰宅したらシャワーを浴びて、スキンケア。
皮脂分泌が盛んになりニキビができやすい思春期にも『洗う』そして『保湿』は大切になってきます。

スキンケアは一生付き合っていくものです。幼いうちに習慣化しておくと、成長してからもルーティンとなって続けられます。
ライフスタイルにあったスキンケアを続けてつるつるすべすべな肌を目指しましょう。

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