⚠️虫刺されに注意⚠️
蚊といえば夏といったイメージですが、実は夏に入る前や、秋の始まりが刺されやすいのをご存知ですか?🦟
蚊の種類によって異なりますが、一般的に気温が22~30℃で最も活発になります。適温を超えると活動自体が減るため、最高気温35度前後が当たり前となっている近年の日本において「真夏は刺されるリスクがとくに高い」ということにはならないようです。
※しかし、夕方や涼しい日陰などではしっかりと活動しています。
〜蚊に刺された時の反応〜
①即時型(すぐに起きる反応)
刺された後に20分くらいでかゆくなったり赤くなったり膨らんだりする症状を最も強くおこします。通常は、1〜2時間程で収まってきます。
②遅延型(遅れて起こる反応)
刺された後、1日から1日半程度で最も強くなり、かゆみや赤みだけでなく、硬く熱を伴うような腫れが起こります。そして治るまでに数日から1週間程度かかります。
〜ダニの種類〜
ダニは9月にかけて活発に繁殖します。湿気の多い夏はダニが増えやすい時期です。しかし、近年は気密性の高い住宅が増え、暖房器具の使用によって年間を通してダニが繁殖しやすい環境になっているため、季節に関係なく注意が必要です。
①ツメダニ⋯基本吸血はしないですが、間違って人を刺して体液を吸うことがあります。刺された直後は自覚症状がなく、刺された翌日蚊それ以降にかゆみや腫れが出て、そのあとかゆみが続くのが特徴です。布団やソファー、畳に接している部分が刺されやすくなっています。
②イエダニ⋯吸血性のダニ。ネズミや鳥類に寄生しており、人も吸血することがあります。二の腕、太もも、わきの下、おなか周りなど、皮膚が柔らかい部位に被害が集中します。刺された直後からかゆみ、赤みなどの症状が出るのが特徴。吸血を介して、感染症を媒介することもあります。
③マダニ⋯大型のダニ。基本的に外にいるダニです。
草むらや樹木などで野生生物を待ち伏せして寄生します。時間をかけて吸血し、麻酔要物質を含む唾液を注入するため、刺されても痒みや痛みを自覚しにくくなっています。
7日間ほど吸血して満腹になると、自然に脱落しますが、その後かゆみ、灼熱感、痛みなどの症状が残ることがあります。
吸着して3日以上が経過すると、マダニの口器が皮膚組織と固く接着しているため、除去が困難になります。その場合、無理に引っ張ると、皮膚内に口器がちぎれて残ります。
ご自宅で無理に引っ張ろうとせずに、医療機関を受診しましょう。
ごく一部は感染症の原因となる病原体を保有していることがありますが、実際にはその可能性は低いので過剰な心配は不要です。
★虫に刺されないための対策★
・虫除けスプレーの使用(年齢に適したもの)
・虫除けのリング
・オニヤンマの虫除け(虫除けスプレーが苦手な人でもOK!!殺虫剤や忌避剤などの薬品不使用)(オニヤンマは蚊やアブの天敵です)
・肌の露出をなるべく避けましょう(草むらや夕方涼しくなって外出する場合は特に注意)
★虫に刺された際のホームケア★
・虫に刺された箇所を清潔にしましょう
・我慢できないかゆみは冷やすのが効果的です。濡れタオルで虫に刺された部位を冷やしたりしましょう。体温が上がるとかゆみがぶり返しやすいため、お風呂に入るときはシャワーや湯船の温度は少し低めにするのがポイントです。
・市販のかゆみ止めを使用しましょう。
・痒みが強い、または腫れたり、掻きむしってしまったりした場合は病院を受診しましょう。
こどもは皮膚が薄いため、かゆみや腫れ、水ぶくれなどの症状が強く出てしまうことがあります。掻きむしったり、強くこすったりすると、水ぶくれの跡が残りやすくなってしまいます。また、とびひとなることもあります。
〜とびひについて〜
とびひ(伝染性膿痂疹)とは?
蚊などの虫刺されや湿疹などで皮膚を掻きむしり、そこにできた傷から細菌が入ることで感染します。水ぶくれや、じゅくじゅくした状態の傷にはバイ菌が入っているので、引っ掻いた手を介して他の箇所に感染していくことをとびひと言います。
とびひの種類
- 水ぶくれができるタイプ
赤み、かゆみを伴う水ぶくれができ、それが破れて、ただれ(びらん)が起こります。水ぶくれを触った手で別の部位を触ることで病変があちこちに広がります。
- かさぶたができるタイプ
赤みから始まり、小さな膿疱(膿のたまった水ぶくれ)ができ、それがやぶれてただれ、厚いかさぶたができます。時に発熱やリンパ節の腫れ、のどの痛みなどの症状が出ることもあります。
とびひの対処法について
患部の清潔を保つことが大切。石鹸をよく泡立ててやさしく丁寧に患部を洗い、しっかり洗い流してください。
プールや水遊びに関しては医師の指示に従ってください。
タオルや衣類から移る可能性もあるため、家族や友達との共有は避けましょう。
洗濯は一緒で大丈夫です。
日頃から爪を短く切り、虫刺されなどを掻いて皮膚を傷つけないように注意しましょう。
症状が重い場合や、なかなかよくならない場合などには医療機関(皮膚科)を受診しましょう。抗菌薬の内服や外用薬による治療が行われます。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などが用いられます。